タグ別アーカイブ: 色の効果

愛の色、ピンクとオリーブ

ピンク色は、以前のブログでご紹介のとおり、
着る人を一層、幸せで優美な気持ちにしてくれる色です。
また、直感力が鋭くなり、こまやかな心くばりを働いて、
周囲からの好意や感謝を引き寄せる色でもあります。

一方、ピンク色を好んで身につけている人の中には、
自分のことを脇に置いて他の人に奉仕するあまり、
他者の言動に振り回されて傷ついてしまう人も。
また、自分が本当に望んでいることを探しきれていない、
という人もいるのではないでしょうか。

他の人を大切にする優しさいっぱいの人に
是非、あわせて使って頂きたい色が、
ピンク色の反対色のオリーブ色です。

オリーブ色には、自分の中にスペースをつくって、
自分が本当にやりたいことは何かを見つめ、
これまで解決できなかったことに気づかせてくれる
力があります。

また、オリーブ色は、自分の嫌いな点を、
笑いに変えて受け止める力も、もたらしてくれます。

私の周りで見かける、
「自分も相手もしっかりと大切にできる人」たちは、
とても輝いているように思います。

オリーブ×ピンクのコーディネートは、
春先の明るい髪の毛の色にもぴったりです!

コーデ

色の力を取り入れる~緑色~

高校生の頃、クラスにいたセンスの良い友人が、
「緑色は合わせる服の色が難しくて、お金持ちの色と言われるらしい」
と何気なく言った言葉がずっと記憶に残っていて、それ以来、
緑色の服を着ている人をずっと意識して見てきました。

確かに、日常の服に原色の緑色を取り入れている人とは、
街では、なかなか出逢わないように思います。

しかし、カーキなどの黄みを帯びた緑色や、
オリーブなどの濃い色、あるいは、
レタスグリーンやピーコックグリーンなど、
黄みや青みによった明るく鮮やかな色など、
緑色のバリエーションが多彩なことに気づきます。

このように、緑色は種類が豊富なので、
装いの変化を楽しむことができます。

緑色を身近に感じたい時とは、
自然とのつながりを感じたい時、
自分自身のペースを大切にしたい時、
周囲と仲良くおつきあいをしたい時ではないでしょうか。

「最近、ちょっと頑張りすぎだな・・・」
「もっと自分と向き合う時間がほしい」

という方は、是非、この色を
服やネクタイ、ジュエリー、バッグなどに
取り入れてみることをお薦めします。

[スプリングタイプ]
温かみを感じさせる、明るい緑色がおすすめです。green(spring)ベーシックカラーのベージュやキャメル、黄みがかった鮮やかな緑色のグラデーションなどでコーディネートをつくります。緑色のコーディネート(Spring)

[サマータイプ]
ひんやりとした明るい緑色、または、
スモーキーでクールな緑色がおすすめです。green(summer)ベーシックカラーのネイビーやグレイ、
隣の色みの青や紫と組み合わせます。緑色のコーディネート(Summer)

[オータムタイプ]
黄みがかったスモーキーな緑色や、
同じく黄みを帯びた深い緑色がおすすめです。
green(autumn)
ベーシックカラーのダークブラウンや、
トマトレッド、マスタード、ティール(濃い青緑)などと組み合わせます。緑色のコーディネート(Autumn)

[ウィンタータイプ]
冷たさを感じさせる鮮やかな緑や、
日陰の葉の色を連想させる深い緑色がおすすめです。green(winter)白や黒、シルバーグレーなどのモノトーンカラーと組み合わせて、
または、強い対比を感じさせるライトレモンイエロー、
アイシーグリーンと組み合わせて。緑色のコーディネート(Winter)コントラストカラーを取り入れるポイントは、
ストールや襟元などに配置して、顔まわりにインパクトを作ると良いでしょう。

グリーンを香水で取り入れるなら、
草原をわたるそよ風を連想させる
PIERRE BALMAINのVENT VERT(ヴァンヴェール)や
BVLGARIのEau Parfumée au thé vert(オ・パフメ オーテヴェール)、
あるいは、もっとエネルギッシュさを感じさせる
COMME des GARCONSのAMAZINGREENなどがあります。
グリーンノートの香水にはたくさんの種類がありますので、
ニュアンスの違いにこだわってみるのも楽しいものです。

色の力を取り入れる~黄色~

黄色は、古来から太陽の光の色を表しました。
日本や沖縄では、黄色は王家の色であり、
一般には禁色とされていました。
ヨーロッパでも、古来、黄色は巫女の衣装などに用いられる
聖なる色でしたが、暗黒の中世に「裏切りのユダ」を象徴する色とされ、
ルネッサンスを迎えるまで黄色は、
汚らわしい色として忌み嫌われてきました。

しかし、現在の欧米では、黄色は幸福を表す色となり、
黄色への印象も変わってきています。

黄色は、周囲に「仲良く楽しくやりましょう」という
サインを送ることのできる色です。
職場の連帯感を盛り上げたいときや、
プレッシャーをはねのけて楽しい気分で乗り切りたいときに、
ネクタイなどに取り入れて、ぜひ活用したい色です。

黄色はまた、気持ちが不安定な時、
心の悩みを温かく照らして和らげる効果や、
食欲を増進してくれる効果があります。
特に、黄色みを帯びた電球色や温白色のランプは、
食事を美味しそうな色に見せてくれますので、
LEDランプをダイニングで使っている方は是非、
取り入れることをお薦めします。

[スプリングタイプ]
yellow(spring)
カナリアのような明るい黄色や、オレンジをかすかに帯びた、
ネイプルズイエローがお薦めです。
黄色のコーディネート(Spring)明るいキャメルやオレンジ、レタスグリーンと組み合わせて、
フレッシュな印象を作ることができます。

[サマータイプ]
yellow(summer)
薄く明るい、酸っぱさを感じさせるライトレモンイエローが
お薦めです。
黄色のコーディネート(Summer)ネイビーやグレー、ローズピンクやライラックとともに組み合わせて、
初夏のイングリッシュ・ガーデンのような、涼しげな印象をつくります。
薄手のジョーゼットシルクや、
キメの細かいカーフスキンやスウェードの小物などで
黄色を取り入れると、上品な質感をさらに高めます。

[オータムタイプ]
yellow(autumn)
やや黄みを濃く感じさせるサフランイエローがお薦めです。
黄色のコーディネート(Autumn)ベーシックカラーのチョコレートブラウンやカーキ、
温かみを感じさせるインクブルーと組み合わせて、
豊かな印象を作ります。

[ウィンタータイプ]
yellow(winter)
明るくて酸っぱさを感じさせる、青み寄りのレモンイエローを
アクセントカラーに取り入れてみましょう。
黄色のコーディネート(Winter)ダークグレイやネイビーとともに、あるいは、
モノトーンのコーディネートに少量の黄色を組み合わせると、
ウィンターらしい凛とした艶やかさをつくります。
また、ハリのあるシルクスカーフやクリスタルガラスのペンダントなど、
光沢感のある素材で黄色を取り入れると良いでしょう。

黄色のファッションはちょっと・・・という方は、
シトロンやベルガモットの香りを取り入れて、
太陽の恵みのエネルギーをチャージしてみてくださいね。

色の力を取り入れる~オレンジ~

オレンジ色は、温かさを感じさせる色です。

オレンジ色は、着る人を陽気で社交的な印象に仕立て、
周囲に「気軽に声をかけてほしい」というサインを送ることのできる色です。
異業種交流会やカンファレンスなど、
たくさんの人と出会う場で自分を印象づけたい時、
ぜひ活用して頂きたい色です。

また、大きなショックや抑圧を感じているとき、
オレンジ色は苦痛を和らげ、癒やしてくれます。

さらに、オレンジ色は、エネルギーの方向を定めさせ、
仕事を全うする力を分けてくれる色。
仕事のなかで判断に迷うことがあったら、
オレンジ色のマウスパッドやペンを使って、
色の効果を借りてみましょう。

あるいは、オレンジ色を取り入れる代わりに、
オレンジ色を連想させるマンダリンオレンジや、
オレンジの花であるネロリのエッセンシャルオイルを、
1/2カップほどのぬるま湯に一滴垂らして、
香りを取り入れても良いでしょう。

[スプリングタイプ]
orange(spring)
薄いオレンジ色や明るく鮮やかなオレンジ色、
黄みがかったオレンジ色など、
幅広いオレンジ色が似合うタイプです。
オレンジのコーディネート(Spring)ベーシックカラーのアイボリーやサンドカラーのポイントに、
または、アップルグリーンやターコイズと組み合わせて、
鮮やかな配色を楽しみましょう。

[サマータイプ]
黄みがかったオレンジよりも、
赤みよりの柔らかいオレンジ色を選び、
明るいグレーやブルー、ピンクを中心にして組み合わせ、
全体をエレガントにまとめます。
オレンジのコーディネート(Summer)

[オータムタイプ]
orange(autumn)
黄みがかった濃いパンプキンカラーや、
深く鮮やかなキャロットカラーなど、
秋の実りを連想させるディープカラーのオレンジがお薦めです。
オレンジのコーディネート(Autumn)生成り色やベージュの装いのアクセントカラーに、
あるいはベーシックカラーのブラウン、
さらに、カーキやティーグリーン、マスタードと組みあわせて。

[ウィンタータイプ]
顔周りへの配置を避けて、
濁りを感じさせない、鮮やかなオレンジを取り入れてみましょう。
オレンジのコーディネート(Winter)モノトーンの差し色としてベルトやバッグなどに
オレンジを取り入れたれたり、
フューシャやレモンイエローなどと組み合わせて、
モダンな印象をつくると、顔まわりの表情を輝かせます。

最後に、二日酔いの日にオレンジを着ると、
体調が一層悪化してしまうとか。
オレンジ色は肝臓の色であり、
肝臓に必要とされるオレンジ色の光を、
オレンジ色の服が反射してしまい、
体に取り入れづらいためでしょう。

歓送迎会の多い3月は、その日の体調をみて
オレンジ色を取り入れることをお薦めします。

色の力を取り入れる~茶色~

茶色は、黄から橙、赤といった原色に
黒や灰色を混ぜることで生まれます。
色の幅が非常に広い反面、暗い色のため、
明るい色と比べて、色みの微妙な違いを
識別しにくい色でもあります。

茶色には、人を穏やかな気持ちにさせ、
集中力を高めて、事務ミスを少なくさせると
いわれています。

また、茶色はまとう人を堅実で、成熟した
包容力のある印象に見せてくれます。

茶色は、温かみを感じさせる色が得意な
イエローベースの人に似合いやすい色です。
でも、仕事着のボトムスに、あるいは、
鞄や靴、ベルトや名刺ケース、
メガネフレームなどの小物に、
ワードローブと調和する茶色を取り入れるなら、
どんなシーズンタイプの人でも、
茶色の効果を味わって頂くことができます。

[スプリングタイプ]
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黄色みを感じる、暖かで明るいニュアンスの
キャメルやゴールデンブラウンがおすめです。
スプリングタイプは、ボトムスや小物だけでなく、
コートやジャケットなどに茶色を使っても、
お顔やデコルテと調和して、健康的な印象を
つくることができます。

[サマータイプ]
brown(summer)
少し赤みを感じさせる、スモーキーな
ココアブラウンがお薦めです。
ピンクベージュやオールドローズと
組み合わせると落ち着いた印象に、
ミントグリーンやベビーブルーと
組み合わせるとモダンな印象になります。
上半身全体に茶色を使うと、
表情が暗くなってしまう方もあるので、
トップスの模様の中に茶色を含むなど、
小さな面積で茶色を使うことをお薦めします。

[オータムタイプ]
brown(autumn)
秋の実りを感じさせる艶やかな色が全体的に得意な、
オータムタイプは、茶色も深みのある色をお薦めします。
ローシェンナやチョコレートブラウンは
オータイタイプのベーシックカラー。
ワードローブのさまざまなアイテムと組み合わせて、
バリエーションを楽しめます。
茶色を使ってゴージャスな印象をつくり出せるのは、
オータムタイプならではの魅力です。

[ウィンタータイプ]
brown(winter)
青みがかった鮮やかな色や氷のように明るい色が
似合うウィンタータイプの茶色は、
色味をほとんど感じない、黒に近い濃い茶色。
あるいは、紫みによった深い色のボルドーをお薦めします。
一枚で着るとお顔の印象が暗くなってしまう人は
ポイント使いで茶色を取り入れ、
そうでなければスーツなどのアウターに使って頂き、
スカーフやバッグなどで鮮やかな色を差し色にすると
良いでしょう。

西洋と異なり、日本では古来から茶色は尊ばれてきました。
日本人は檜(ひのき)や杉、楠などの木材が使われた建造物や船、
わざわざ染料で染めてつくられた、多様な茶色の布を愛でてきました。
その代表となるのが、天皇陛下の御束帯で禁色とされた、
黄櫨染(こうろぜん)です。
黄櫨染2黄櫨染は、中天にかかる太陽の色を表し、
見る角度によってオレンジ色にも見えます。
西洋で高貴な色とされる、鮮やかで濃い原色とは
全く赴きの違う文化を感じさせる色です。

茶色をまとう代わりに、木々の息吹を感じる
シダーウッドやオークモスが使われている香水や、
塗香(ずこう)を試してみるのも一興です。
塗香塗香は仏教の修行者が仏様に捧げる
六種の供物のうちのひとつで、身を清め、
邪気を寄せ付けない効果があるそうです。

写経や法要の前に用いられている塗香を、
日常に取り入れることができたら、
仕草や立ち居振る舞いまでもが
優雅に変わりそうですね。

色の力を取り入れる~ピンク~

ピンク色は母性愛を象徴する色とされ、
無条件の愛、慈悲を表します。

誕生前の記憶を持つ人に聞くと、
お母さんのおなかの中の色はピンク色だったといいます。
乳児の視神経は通常、5カ月目ごろから
さまざまな色を知覚できるよう
発達してくると言われるので、
この方は胎内で、皮膚で感じた子宮内壁の色を
覚えていたのかも知れません。

ピンク色はまた、幸福感や優美さ、ロマンチックさや、
可愛らしさなどを表す色でもあります。

ロゼのシャンパンをフルートグラスに注いだ後の、
ほのかに泡の立ちのぼるさまを静かに眺めるひとときは、
まさに幸せな気持ちが高まる瞬間です。

また、地中海や南国の島で見るフラミンゴ色の夕焼けも、
時間を止めてしまいたくなるほどの至福を感じさせます。

一方、ピンク色は、黒や紫と組み合わせると、意味が一転して、
エロチズムや誘惑といったニュアンスを帯びます。

古来、日本や西洋世界では濃い赤や緋色が使われており、
赤に白を足したピンク色は価値の低いものでした。

西洋で、ピンク色を流行させたのが、
フランス国王ルイ15世の愛妾だった
ポンパドゥール夫人。
彼女が支援したセーブル王立製陶所で、
科学者エローが美しいピンク色の釉薬を作り上げ、
夫人にちなんでRose Pompadourと名付けました。
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夫人のお蔭でピンク色は宮廷で大流行し、
ロココ様式を代表する色のひとつとなりました。
残念なことに、婦人が亡くなった後、
エローも急死したため、
この釉薬のレシピは永久に失われてしまったのだそうです。

また、第二次大戦中、ナチスが収容したユダヤ人のうち、
とくに同性愛の男性にピンク色の三角形を描いたバッジをつけさせ、
過酷な労役をさせられた悲しい歴史があります。
このため、大勢の犠牲者が出たそうです。
画像今でも、ゲイの人々の間では、ピンク色の三角形のシンボルは、
自分たちの存在の誇りとなっているのです。

1979年、シアトルの海軍刑務所で、
攻撃的な気質の囚人の部屋の壁とカーペットに
一定の繰り返し模様でピンク色を使用したところ、
効果が分かれ、色のお蔭で穏やかになった者がいた反面、
興奮状態になったり精神錯乱を起こす者もいたそうです。

このように、ピンク色は、さまざまなニュアンスを含んだ色で、
見る人によって、異なる印象をもたらすのです。

ピンク色を自分のために使う時には存分に、
誰かと会う時の装いには色や分量を調整して
身につけるのが良いかと思います。

なんと言っても、ピンク色はウキウキとした幸せな気分を
後押ししてくれる色ですので、
バッグの中にピンク色のポーチをしのばせたり、
自分にぴったりと合った上質なピンク、
またはピンクオレンジのチークをさしたり、
男性であればパーソナルカラーに合ったピンク色のネクタイを
普段使いしたりといった工夫で、
気分を高めてくれる秘薬を手に入れることができます。

[スプリングタイプ]
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黄みをほんのり含んだ、コーラルピンクや淡いピーチピンクが
お薦めです。
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ベーシックカラーのライトベージュやアイボリー、
オレンジやキャメルとも好相性です。

[サマータイプ]
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青みをほんのり含んだパステルピンクやローズピンク、
紫よりのオーキッド、そして、
グレイをかすかに含んだオールドローズの色がお薦めです。
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淡いグレーやブルーグレー、あるいはオフホワイト、
そして藍色やピンクベージュ、
赤みを感じるココアブラウンと組み合わせれば、
ピンク色の様々な配色を楽しむことができます。

[オータムタイプ]
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黄みをたっぷりと含んだサーモンピンクがおすすめです。
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チョコレートブラウンやローシェンナといった濃い茶色や、
アプリコットや生成り色といった淡い色とともに、
あるいは、トマトレッドやテラコッタなどと組み合わせると、
全体の配色が調和してナチュラルに見えます。

[ウィンタータイプ]
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青みを含んだ鮮やかなショッキングピンクやフューシャ、
あるいは白に近い桜色がお薦めです。
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チャコールグレーやネイビーブルーとあわせて、
コントラスト感をつくります。
または、シルバーグレーとの組みあわせも、
凜としたウィンタータイプの印象を引き立てます。

最後に、ローズクオーツや色見本など、
ピンク色のものを目の前に置き、
あるいはフローラルブーケなどの香りを嗅いで、
ピンク色の空気を想像しながら吸い込み、
体中に行き渡らせると、アンチエイジングの効果があるようです。
個人差もありますが、半年ほどで結果が実感できるそうですので、
試してみてはいかがでしょうか。
私も、おやすみ前にピンク色でカラーブリージングをして、
目下、実験中です。

色の力を取り入れる~赤紫~

赤紫は、虹のスペクトラムの中にはない、不思議な色です。

605px-Linear_visible_spectrum.svgどうしてスペクトラムに存在していない赤紫色を
人が見ることができるかというと、
目の中の「紫」を知覚する細胞と「赤」を知覚する細胞が、
赤紫色の光を受け止めて、脳の中で合成するからだとか。

赤紫の中でも、特にファッションで男女ともに使う色としては、
深みを感じさせるバーガンディやボルドー、
ワインカラーなどがあります。

深い赤紫色が使われているアイテムとしては、
たとえばカルティエの革製品。
あるいは、GURERLAINのSAMSARAという香水のボトル。
SAMSARA2_03
または、ロードライト・ガーネットのジュエリー。
rhodolite

深い赤紫は個性的な感性を連想させ、
情熱や、高い精神性、そして、
社会的なステイタスや贅沢さを感じさせる色です。
また、中世ヨーロッパ以来、貴族社会で用いられた紋章の中では、
赤紫は勇敢な自己犠牲を意味する家紋として使われてきました。

赤紫色は、自分がこの人生で本当に成し遂げたいことに気づき、
経験したことから得る「気づき」を自分のものとし、
着実に歩んでいくことをサポートしてくれる色と言えましょう。

また、赤紫色は、憂鬱な気分が続くとき、
そこから回復していくことを助けてくれたり、
憂鬱な気分から自分を守ってくれる色でもあります。

ネクタイやバッグに赤紫色を取り入れたり、
ネイルのワンポイントに赤紫色を使えば、
自分の目に一番触れられるところで、
色の効果を楽しむことができるでしょう。

赤紫色は、青みがかった深い色が得意なウィンタータイプの色。
でも、他のシーズンタイプの人でも、
次のポイントに沿って赤紫色を取り入れれば、
おしゃれに色の効果を楽しむことができます。

[スプリングタイプ]
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スプリングタイプが深い赤紫を使うなら、
できるだけくすみを感じさせない、
葡萄色やマルーンをポイントで取り入れて。
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トップスなどの顔周りを避けて、
ウォームグレイやピンクオレンジとともに、
少量を組み合わせると、
知的でエレガントな印象です。
また、反対色のアップルグリーンと組み合わせても、
調和します。
素材は、シルクシフォンや
ハイゲージでツヤを感じるコットンなど、
軽さと温かみを感じさせるものがお薦めです。
スプリングタイプが得意な、
華奢なゴールドのジュエリーと赤紫は良い相性です。

[オータムタイプ]
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ピンクベージュやカーキ、マスタード、オリーブ色の服に、
マルーンの手袋、
深い赤みを感じさせるアルマンダイト・ガーネットのネックレス、
または、差し色にマルーンの入ったスカーフを組み合わせます。
一枚で着るなら、深い赤みを感じさせる
マルーンのドレスがエレガントさを添えます。
素材は、麻やモヘアなど、立体感のあるものが
ナチュラルさを感じるオータムタイプのクローゼットに調和します。

[サマータイプ]
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ラベンダーやラズベリーの色とともに、
グラデーションを描くように、
やや青み寄りのまろやかなワインレッドやボルドーを組み合わせます。
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はっきりとしたコントラストのある配色よりも、
穏やかに移り変わるトーンを取り入れると、
上品で知的な印象になります。
素材は、シルクジョーゼットや薄手ウールなど、
柔らかく軽さを感じさせるものがお薦めです。

[ウィンタータイプ]
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葡萄色やバーガンディ、
ボルドーやワインレッドなど、
幅広く深い赤紫を着こなせるウィンタータイプ。
コートやドレスなどで、
赤紫色を一枚だけでまとうこともできますが、
モノトーンの服に差し色で使ったり、
鮮やかな青み寄りのピンクと組み合わせたり、
反対色の深い緑色と組み合わせても変化が楽しめます。
素材は、クロコダイルやエナメルといった光沢感のある革や、
ハリのあるシルクなどを取り入れて、
ドラマティックな印象をつくると魅力的です。

ぜひ、自分らしく赤紫色を取り入れて、
活力と不思議な力を手に入れてみて下さいね。