男性が40代に着るスーツ、50代に着るスーツ

新年を迎えて、1カ月が過ぎようとしています。

毎年のことながら、新年から3月までは
駆け足で月日が過ぎていくように思います。

せめて、日々を慈しんで、味わって過ごしたいものです。

昨日は、クライアントの方と外出。
コーディネートは、こちらです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

チェック柄のウールジャケットの下は、黒いカシミアニットと、
甘さのないプリーツスカート。
私自身、仕事に専念でき、
相手にも余念を感じさせない組み合わせです。

外出先では、クライアントの方の、
ショッピングに同行してまいりました。

クライアントの方は、
再就職のためのスーツスタイルを探していらっしゃるので、
結果に結びつくスタイルを提案します。
あらたなポジションや期待されている人物像、
職場での仕事の内容やワークスタイル、
そして、自分をどう見せたいのか・・・

ひととおりのヒアリングをもとに、
ゴールに必要なイメージとその方に合った配色の微調整を
提案させて頂き、数店を視察のうえ、
スーツやネクタイなどをお買い上げ頂きました。

ご一緒させて頂いて、気づいたことがあります。

それは、男性のスーツは女性の服よりも長く着ることもあって、
お買い上げの頻度が数年に一度、という場合も多いことです。

このことが、どんな傾向を生み出すかというと、
前回買ったお気に入りと似たイメージのスーツを、
数年後、場合によっては10年後にも買ってしまうことです。

こちらに、青山商事さんの最高峰ライン、
「HILTON」と「Savile Row」です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA価格帯としては、ほぼ同等のようです。

以前、クライアントの方は「HILTON」のスーツを
よく気に入って、購買されていたそうです。

「HILTON」と「Savile Row」のスーツ、
一見すると、まとった時の印象にあまり変化がないように思います。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAしかし、実際に試着して頂くと、明らかにテイストが違うのです。

つまり、その方の目指すイメージは、
「HILTON」ではなく、「Savile Row」になっていたのです。

以前にスーツをお求めになった時期を訪ねてみると、
かれこれ6、7年前だとか。
40代からの10年というのは本当に速く過ぎていくものと思いますが、
表情や体躯の変化は、意外に大きいものです。
だから、以前には似合っていたスーツでも、
年を重ねると、顔の印象とスーツが途切れたような印象になってしまうのです。

女性が、20代で着ていた服を50代で着るのと似た現象が、
男性の場合、知らず知らずの間に起こってくるのが、
少しやっかいなところです。

男性のスーツは投資額も大きく、
スーツをまとったその方の醸し出すイメージがビジネスに直接つながるもの。
是非、ディティールをじっくりと吟味してから手に入れたいところです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

プロに学ぶ、ひとさじの優しさを演出するメイクアップ

先日、GUERLAINの専属メイクアッフアーティスト、
酒井吉久さんにメイクアップを頂く機会を得ました。

自分の普段のメイクアップでは、ついついマンネリに陥りがち。
見た目の印象を変えることで、
なりたい自分へと一歩近づく後押しが欲しくて、
ちょうど空き時間があった幸運にも恵まれて、
今を活躍する、GUERLAINブティックの酒井さんを訪れることができました。

メイクアップのテーマはズバリ、「活力」です。
いつもエネルギーにあふれ、
掲げた目標をやり抜く人の印象づくりをどのようにすればいいのか、
酒井さんに手ほどきを頂きました。

まずは、こちらのBefore/Afterをご覧下さい。
before-after

深みのあるまなざし、
意思を感じさせる眉と口もと、そして、
内側からエネルギーがあふれてくるような頬の力強さが、
私の印象をいつもとは大きく変えてくれています。

ビビッドなのに、スモーキーというバランスも
さすがの技です。

ちなみに、こちらが、GUERLAINの新しい春のアイカラーです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
フォーシーズンでいうと、サマータイプの配色というところでしょうか。
ちょうど、この日に着ていた服とマッチする配色にしていただきました。

これまで、美容室などでメイクアップをしてもらう機会もありましたが、
アイメイクでスモーキーな色や濃い色を使うと必ず、
「意地悪な先輩」という顔(笑)になるので、
好印象を保つために、これまでは、
ベージュやサーモンピンク、ライトブラウンといった色みを使って、
明るめの目もとに仕上げていました。

しかし、この度のメイクアップ体験で、
ようやく深い色の使い方が腑に落ちました。

酒井さん曰く、私のキャラクターである
「かっちりとした印象」を活かして、
あえて柔らかいメイクをしないことだそうです。

「スイカに甘みをプラスするときに
砂糖でなく塩をふって頂くように、
強い目もとをつくることで
柔らかい印象が引き立つのです」、
そう話す酒井さんの言葉に、
深い感銘を味わいました。

酒井さんのお話と技にしびれ、
ふだん読まれている書籍を
いくつか紹介して頂きました。

こちらはそのうちのひとつ、

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「FRAME」という、オランダのインテリア雑誌。

オランダの色彩は、ヨーロッパの中でも際だって
はっとする配色の鮮やかさや
モノトーンの美しさを感じさせます。

建築やデコール、そしてファッションなど、
さまざまな「美」から日ごろのメイクアップのヒントを
得られているからこそ、
思いがけない懐の深いメイクアップを
提供できるのだと納得です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

東西の違いに思うこと

東京を訪れて電車に乗ると、
大阪との違いに気づくことがいろいろとあります。

その中でも特に、乗客の方々が着ている服の色は、
案外、異なるようです。

昨年、約一年の間、横浜に住み、東京都内に通勤していました。

大阪の車内と見比べての感触的な話になりますが、
東京では、黒や寒色系の服を着る方の比率が、
圧倒的に多いように思います。

東京で電車に乗っていると、
ピンク色や青、青紫色の服を着ている人はいても、
オレンジ色やキャラメル色、えび茶色の服を着ている人を、
なぜか、あまり見かけません。

一方、大阪では、暖色系と寒色系のお色めの服を着た人が
ミックスで集まっているようです。

red-item色彩学者の佐藤邦夫氏の調査結果によると、
近畿エリアに住む女性は、
東京の女性よりも、3倍の「冴えた赤」の色の商品を
買っているのだそうです。

また、好まれる紫色を比較してみても、
東京では青みよりの紫である江戸紫であるのに対し、
関西では赤みよりの紫である古代紫で、
東西で、好みの色みが微妙に異なっています。
江戸紫と古代紫

その理由は、それぞれの地域に降り注ぐ太陽光線の
明るさと色みの違いにあるようです。

朝に写真を撮ると景色が青白っぽく写り、
夕方ごろに写真を撮ると景色が黄みがかって写るのは、
皆さんもご存じのことと思います。

地球規模で太陽の光の当たり方を見てみると、
次のイメージになります。
大気圏と光の入射
赤道付近が一番、太陽までの距離が短く、
大気圏も最短距離となり、
赤道付近には最も白色光に近い光(色温度が最も低い光)が届いています。

つまり、緯度が低い地域では、
とても明るく、白に近い光が注いでいます。

一方、南極や北極では、太陽からの距離が最も遠く、
大気圏の距離も長くなるので、
太陽光が地球の大気圏をくぐり抜けるまでの間に、
波長の短いブルー~パープル・ブルーの光が壊れて、
大気を染めながら入射してきます。

だから、緯度が高い地域では、
暗く、青みがかった光(色温度が最も高い光)が注いでいます。

このような極冠地帯では、青紫色のものが、美しく映えるのです。

ここで、話を日本列島に置き換えてみましょう。

北半球の中央部で全長2,800㎞にまたがって位置する日本は、
地軸の傾きも手伝って、
この、太陽光の明るさと色の影響を最も受けている国なのです。
年間を通じた太陽光の色みが、
次のイメージのように、ダイナミックに変化します。
四季の日本列島

おおまかにいうと、関東以北では寒色系の太陽光、
中部以南の日本では暖色系の太陽光となっており、
北から南に、太陽光の波長が長くなっていきます。

日本列島に降り注ぐ光の色みは、
次のイメージでグラデーションを描いているのですね。
日本の地域別自然光

さらに、人は、いつも見ている光に目が順応することもあり、
その地域での太陽の光と調和する色が、好まれるということなのです。

日ごろあまり意識する機会はありませんが、
日本は、世界に例を見ない、
色彩心理大国なのだそうです。

旅行の服はシンプルに

今日は東京滞在二日目。
コーディネートは、
昨日のジャケットとスカートを活用して、
ストールをプラスします。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ちなみに、今回の旅の服は、これだけの身軽さです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAほかに、パソコンや資料などもある関係で、
ワードローブはコンパクトにまとめています。

今日は午前中に、
来月の計画をじっくり立てて、
いくつかの課題をクリアします。

ランチは、タヒチ風ローフードを頂きます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAこちらは、アーモンドとカシューナッツを
セロリのペーストで包んだ巻き寿司と、
果物や野菜のチップス、オクラなどのサラダです。
ドリンクは、ノニの葉のお茶。飲みやすい、まろやかなお味でした。

午後からは、池袋に移動して、
今をときめくメークアップアーチストの方に
お目にかかります。

詳しくは、改めてお知らせしますね。

プリーツの折り目は、お出かけ前に要チェック!

今日から1泊2日で、東京出張です。

とある養護施設を訪問見学させて頂き、
新たな事業について打ち合わせします。

そこで、今日のコーディネートです。

(BEFORE)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(AFTER)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

二枚の写真の違いは、
スカートの手入れを(した/しない)、です。

一度着たプリーツスカートを、
クリーニングに出す前にもう一度着る場合、
スカートの折り目が緩くなっていたりするものです。

微妙なことなのですが、
この「折り目」がきっちりとついているかどうかが、
清潔感の鍵になります。

ちなみに、私が使っている
「折り目づけスプレー」はこちらです。

TK河口「ファッションライナー折目加工液」
http://item.rakuten.co.jp/yuzawaya/222-03-067/

スカート全体がしめる程度にこのスプレーをあてて、
当て布をしてアイロンをかけ、完全に乾かすと、
完璧なプリーツが蘇ります。

このほか、次の点についても、
前日のうちに、あわせて確認しておくと良いでしょう。

・着る服やストールから、ほつれた糸が出ていないか?
・ボタンが取れかけていないか?
・ニットの毛玉が目立っていないか?
・抜け毛がついていないか?

さて、今日のコーディネートでは、
淡い色合いでまとめたこと。
養護施設にいらっしゃる方々は、
色彩に敏感な方もいらっしゃるものです。

相手の見えない部分を想像する力である
「思いやり」を働かせて、今日も一日を過ごしたいと思います。

「穏やかな上品さ」を醸し出すベージュを選ぶ日

今日は午後から、三宮でシークレットミーティングです。

初めてお目にかかる方も多い集まりなので、
今日はスーツスタイルです。

今日は、ひとまず場の雰囲気をくずさないよう
「穏やかな上品さ」を意識することにしました。

そこで、サマータイプの装いをセレクト。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらのスーツは、温かみを感じさせない
ひんやりとしたグレーベージュのものです。

パーソナルカラーでいえば、
ブルーアンダートーンと呼ばれる、
サマータイプやウィンタータイプの方にとっては
比較的合わせやすいお色目です。

サマータイプといえば、
キーワードは「穏やかな上品さ」。
そして、ウィンタータイプといえば、
キーワードは「はっとするドラマチックさ」。

今日は、ウィンタータイプの装いのような
配色のメリハリを出すのを控え、
サマータイプの装いに仕立てます。

スーツの中に含まれるアイボリーベージュを
インナーのニットに繰り返して、
全体の色目に調和感をプラス。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAただし、全体の印象がぼやけないよう、
スーツの中に含まれるブラックを、
オニキスのネックレスで添え、
はっきりとした目元をつくりました。

ところで、ベージュという色の名前は、
もともと染めていない羊毛の毛織物に由来していて、
本来は極めて薄い黄色ないし茶色を指すそうです

現在、アイスベージュ、サンドベージュ、ピンクベージュ、
フレンチベージュ、ハニーベージュなど、
ベージュという名のつく色名はさまざまあり、
それぞれに微妙なニュアンスの違いがあります。
beiges

ベージュ色は、特に顔まわりを明るく彩ってくれる色。

探す手間ひまはかかるけれど、
自分らしいベージュに出会えたら、
コーディネートの楽しみも倍増します。

手づくりのニットをランクアップして見せる方法

クローゼットの中に眠っている、
手づくりのニットはありませんか。

大切な人にせっかく編んでもらったけれど、
もったいなくて着られない…というゆったりとしたニットは、
家着にもお出かけ着にもちょっと難しいアイテムです。

今日は、そんな手づくりニットのランクアップ方法について
書きたいと思います。

こちらのニットをサンプルにしてみましょう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ご覧の通り、ローゲージの手編みニットです。
着丈が腰回りまである、非常にゆったりとしたつくりのものです。

このようなニットをトップスにする場合、
カジュアルに着こなすには、
ジーンズやコーデュロイのボトムスを合わせるのが
よくある着合わせです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この装いを、もう少しランクアップするためには、
シルエットにすっきり感がほしいところ。

そこで、グレイフランネルのストレートパンツを合わせてみます。
ニットとなじむ明るさのグレイを選ぶことがポイントです。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ニットのウエストを、細いベルトを二重に使ってウエストマークすれば、
さりげなくハイウェスト化ができ、
腰回りがすっきりするだけでなく、
足が長くみえる効果があります。

インナーにはキャラメル色のVネックニットを選び、
琥珀のネックレスで色のグラデーションつくり、
明るいデコルテにしました。

ごろっとした琥珀のネックレスも、
このぐらいのローゲージニットとなら
いやらしくならず、相性良くまとめられます。

一方、こちらは失敗例。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAボトムスにワイドパンツを合わせると、
シルエットがお殿様状態。
残念な組み合わせです。

もうひとつ、いまいち例です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAボトムスにブラックのウールパンツを合わせると、
上下の印象がぶつっと切れたようになり、
せっかくボトムスを選んでいるのに、
タテのラインが台無しです。

ボリュームのあるトップスを選ぶ場合、
下半身をはパンツでほっそりとさせ、
トップスと色みをを馴染ませるのが
着こなしのコツになります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAあるいは、右のように、
トップスの中にある一色を
シンプルなワンピースで繰り返してもいいでしょう。

お出かけには、
12センチヒールのパンプスと合わせると
なおクラッシーな雰囲気に。

手づくりのニットには、
「差し上げる人が温かく過ごせるように・・・」
と、編んだ人の良い気が宿っているものです。

もし、そのような手づくりニットがあるなら、
タンスに眠らせず、たびたび使って、
運気をアップさせてみませんか。


ビジネスシーンで着る「黒ジャケット」のコツ

みなさん、こんにちは。
今日の大阪は、暖かな日差しに恵まれました。

さて、今回は、黒いジャケットをビジネスシーンで活用する方法を書きます。

あなたは、黒いジャケットを、
どのように着こなしているでしょうか。

黒という色は、全ての色を含むことから、
喜怒哀楽の気持ちを内に秘めた
「沈黙の色」といわれています。

ビジネスで黒いジャケットを使うのは、
次のような時ではないでしょうか。

・相手に、強い威圧感を示したい時
・ここ一番で集中して頑張りたい時
・黒子に徹したい時
・フェミニンな服を着ていて、その場にそぐわないと思った時
・何ものにも、わずらわされたくない時

そんなもろもろの事情で
黒いジャケットを羽織る時、
ジャケットの下に何を着るのか?が、
非常にセンスの問われるところです。

たとえば、このようなOLYMPUS DIGITAL CAMERA
ドレッシーな服をジャケットでカバーしたとしても、
観劇には向いていますが、
ビジネスの昼の装いとしては、
やはり適したものとは言えません。

そこで、ビジネスシーンで
黒ジャケットを羽織る方法として、
次のようなコーディネートをおすすめします。

■黒×ペールブルー×ミディアムグレー

モノトーンに近いペールブルーのシャツと、
グレーのスカートでジャケットの下をまとめて、
落ち着いた統一感と知性を感じさせる装いをつくります。
☆グレー×黒の比較[ポイント]
ブラウスには、白やライトグレー、オフホワイト、
ペールブルーなどの明るい色のものを選んで、
昼の装いにふさわしい、明るい顔周りの印象をつくります。
スカートは、あまり明るすぎないものを選んで、
ジャケットとのつながり感を出しましょう。

■黒×バーガンディ

赤の中でもかすかに紫を帯びた、
バーガンディ色のスカートスタイルを
黒のジャケットと合わせることによって、
落ち着いた華やかさ、そして、
しなやかなバイタリティを感じさせる
装いになります。
☆バーガンディ×黒の比較[ポイント]
ブラウスには、ライトベージュ色のものも合わせることができます。
また、スカートの色はワイン色、レンガ色、えび茶色なども
黒のジャケットと相性◎です。

■黒×グレーがかったベージュ

スタイリッシュなのに、まじめな印象のこの組み合わせは、
上品さと威厳を兼ね備えているように印象づけてくれます。
☆グレージュ×黒の比較[ポイント]
ワンピースの場合、ライトグレーやミディアムグレー、
ペールブルーなども、黒いジャケットと品良く合わせることができます。
強すぎないコントラスト感を持たせるのがコツです。

■黒×えび茶

暗い黄みの赤であるえび茶も、
ビジネスシーンでの黒との相性は○です。
えび茶の、次のような色みの服を持っているなら、
黒ジャケット合わせてみると、
普段とはひと味違った着こなしが
楽しめます。
COLOUR-TONER(えび茶の濃淡)

たとえば、このようなシルクのサンドレスも、
黒ジャケットを使うと印象が様変わりするのです。
☆オレンジベージュ×黒の比較

最後に、黒いジャケットの最高のスパイスは、
「女性らしいしなやかな仕草と声」です。
普段より少しだけ、穏やかなたたずまいと指先の使い方、
そして微笑みを意識すると、
黒のジャケットは最高の効果を発揮してくれることでしょう。

ジャケットの本当の効果とは

今日は、ジャケットを着る効用について書きます。
比較

アメリカのイメージコンサルタント、
ジョン・T・モロイ氏が行ったアンケート結果によると、

93%以上の男女ビジネスマンが、
「ジャケットを着ている女性は、
他にどんなアイテムを身につけていようと、
ジャケットを着ていない女性より上のポストにいる」
と結論づけたそうです。

また、複数のオフィスで1年以上かけて行った
次のような実験結果もあります。

①ドレス姿
②スカートとブラウス姿
③パンツとブラウス姿

の女性たちに、それぞれ(ジャケットあり・なし)の
2パターンの装いをしてもらって、
それぞれランチタイムの間に
自分の所属とは違う部署に行ってもらいます。

そして、デスクに残っている従業員に
「この書類を届けてもらえないか?」
と依頼してもらいます。

すると、ジャケットを着た女性のところには、
ジャケットを着ない場合よりも32%速く
書類が届けられたそうです。

また仕事を頼まれた従業員に尋ねると、
61%の人が依頼してきた女性のことを、
「自分よりも上のポジションにいると思った」、
と話していたそうです。

(参考 : John T. Molloy, Millionaise: The Rules of Fashion)

このように、ジャケットは威厳とステイタス、そして、
何かを成し遂げる能力まで感じさせる、
ビジネスに関わる女性には、
強い味方となるアイテム。

ジャケット選びの決め手は、素材の上質感。
ウール素材か、またはウール素材に見えるもの、
あるいはシルク素材でも良いでしょう。
そして、肩のラインが合っていることが必要条件です。

日ごろの仕事の頑張りがきちんと評価されるよう、
ジャケットをうまく活用して
見た目を整えることは、
一種の保険のようなものですね。

イタリアオヤジに学ぶ「こなれたきっちり感」

今日は、永遠の0(ゼロ)を劇場で楽しみました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

原作をまだ読めていないのですが、
映画はとても見応えのある作品でした。

真珠湾攻撃からミッドウェー海戦、ラバウルの戦い、
ガダルカナル海戦といった太平洋沖での当時の戦闘の模様が
どのようなものだったか、太平洋戦争の風景や空気感が伝わります。

また、自分を待つ人を守りたいという気持ちの中で、
戦争の狂気に巻き込まれていく主人公の生き様など、
当時を生きる人々の心情までありありと描いているあたりは圧巻です。

この映画のようなドラマは、実際にはたくさんあるものです。
私の住まいの近所にも、特攻隊の生き残りのおじいちゃんがいます。
その人は、自分だけが生き残ったことが申し訳なくて、
恥ずかしくて、せめて、死んでいった隊の仲間たちの分まで
生きようと思った…と話されます。

あと10年もすると、あの戦争の体験談を直接聞くことは、
なかなか難しくなることでしょう。
これからも、さまざまな機会に語り継がれることを願います。

さて、今日は、いつものジャケットスタイルを
こなれて見せる方法をご紹介します。

今日のベースはこちら。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

細かいチェック柄のグリーンのウールジャケットと、
ダークブラウンのウールパンツです。
インナーには、ジャケットに含まれる黄色のものを選んでいます。

このようなジャケットスタイルをこなれて見せるためには、

(1)革ジャケットを羽織る
(2)フーディーコートを羽織る
(3)ストールで上半身に立体感をつくる
(4)ジャケットの下に、袖無しのダウンやダッフル、ライダースをはさむ

などの楽しみ方があります。

今日は、ミリタリージャケット風のコートを上からまといます。

着古したようなミリジャケをスーツやジャケットの上から羽織るのは、
LEONによると、今、ミラノのおじさまたちの間でよく見られるルックスなのだそうです。

こちらは、Cabbages&Rosesのベルベットのコートを羽織った後の印象です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

きっちりとしているのに、親しみやすい印象になります。

オフィスのロッカーなどに、こんな外套を一枚置いておくと、
ちょっと雰囲気を変えたい時に便利かも知れませんね。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA