実りの秋に「農」を考える

お彼岸を越えて気候も安定し、
今年も新米が手に入る頃となりました。

今日はランチタイムをはさみ、
「農」を考えるイベントが
大阪市内で催されます。

農楽マッチおいしい会(第1回)
at   レストラン「やさいのこころ」

自ら生産している農家さんが
農産物を持ち寄り、
日ごろの栽培の苦労や
想いを語ってくれるイベントです。

日ごろの「食」について、私は、
栄養を摂るためではなく、
大自然のエネルギーを
口から頂くものと思っています。

大自然のエネルギーが、
作物が育つ場所の
気候である「天」
大地である「地」
育ててくださる「人」
に宿り、そのエネルギーの結晶が、
まいにちの食べ物となり、
私たちの身体やこころを
創ってくれているのです。

食材という成果物に耳をすませば、
さまざまなことを語ってくれ、
気づかせてくれます。
そんな出会いの予感が、
今日のイベントの楽しみです。

コーディネートはこちら。
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絽のブラウスを中心に、
実りの秋を思わせる
こっくりとした色でまとめました。

ブラウスが柔らかな素材なので、
くだけたイメージにならないよう、
デコルテに真珠のネックレスを飾り、
きっちりとした印象に仕立てます。

この季節ならではの、ほっとする滋味を、
皆さんも楽しんでくださいね。

「装うこと」の本質について

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ご存じのように、「装う」という言葉は、
ファッションだけに使われるものではありません。

漢字には、「武装」「実装」「偽装」「扮装」などといった、
身づくろいとは違ったニュアンスで、
「装う」という字が使われる言葉もあります。

「装うこと」の意味について考えながら過ごす折、
ある日ふと気づいたのは、

「人は、見えるものを通じて、
見えないものを見ているのだ」

とうことです。

例えば、信用は、目に見えません。
自信や情熱は、目に見えません。
勇気や感動も、目に見えません。
友情や家族愛も、目に見えません。
リーダーシップや優しさも、目に見えません。
郷土愛や感謝の想いも、目に見えません。

しかし、世の中で大切にされていることの多くは、
人が心に描く、「見えないもの」なのです。

そんな「見えないもの」を見えるようにする努力が、
「装うこと」だと気づきました。

人は、「見えないもの」を見えるようにするために
端正に装い、思いを適切な言葉にのせて伝えます。

人は自分が心に描くことを、意識的に、あるいは無意識的に
「見てもらいたい」から、創作や表現をします。

同時に、人は受け取った成果物から、
そのつくり手の情熱や想い、
教養などといった、無数の「見えないもの」を
見てしまうのです。

だから、「形ありき」のものは、
心の世界には馴染まないのです。

「見えないもの」を見えるようにするすべての努力が
「装うこと」ならば、それは人の営みそのものだったのです。

そのことに気づいたとき、私は、
「装うこと」の奥深さに圧倒されてしまいました。