世界がグローバリズムをつきつめ、
自らの発展で自らの危機を招いている今、
日本の持っているものが役に立つのでは、と
強く感じています。
それは、日本の精神文化です。
例えば、「和をもって貴しとなす」。
あらゆるステークホルダーと
良好な信頼関係を築きます。
時には競合と手を携えて、
イノベーションを起こします。
例えば、「三方よし」。
事業に関わる、あらゆる人々に
恩恵と発展をもたらします。
例えば、「足るを知る」。
これ以上、モノを増やさなくても、
キャッシュがまわるビジネスの仕組みをつくります。
例えば、「侘びの精神」。
思いつく限りの行動で相手をもてなし、
それでも行き届かない自分を詫びることで、
相手への尊敬の念を伝えます。
例えば、「不易流行」。
時代とともに、変えていくものと守っていくものを持ち、
伝承していきます。
これは、あくまで一例に過ぎません。
西欧のグローバルスタンダードにない価値観が、
日本には、たくさんあるのです。
このような思想が根底に流れる
「ものづくり」「ことづくり」を、
世界が待っています。
日本人のひとりとして、そのような
長年この国が培ってきた共生共存の経営を自ら実践し、
発信していかなくては・・・と強く思います。