色を「聴く」人 ニール・ハービソン

ニール・ハービソンというアーティストがいます。
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彼に視覚異常があるとわかったのは11歳の時。
生まれつき色をまったく識別できず、
モノクロの世界に生きていました。

2003年、彼に転機が訪れます。
コンピューター科学者のアダム・モンタンドンとのプロジェクトによって、
色の周波数を認識して音に変換し、
骨伝導で音を脳に伝える
「アイボーグ」の開発に成功、
実際に使いはじめました。

やがて、360色の色みや鮮やかさを識別できるまでになり、
音を介した色の夢も見るようになったそうです。

ちなみに、彼が装着している「アイボーグ」で、
次の12色は、こんな音になっているのだとか。

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色を聴くことができるようになり、彼の生活は大きく変化。

美術館ではピカソの絵をコンサートのように「聴き」、
スーパーマーケットでは、
まるでクラブの中を歩いているような音の洪水に遭い、
料理ではお皿の盛りつけを変えて
好きな音楽を楽しむ刺激にも出逢いました。

また、アイボーグで得られた感覚をもとに、
近年は、色から音楽を作り出す芸術活動を展開しています。

今では、可視光線の領域を超え、
赤外線や紫外線の音までも「聴いている」のです。

2010年からはサイボーグ基金を設立、
テクノロジーによる感覚の拡張を振興しているそうです。

ニール・ハービソンは、
色が見える人々よりも、
色を楽しんでいます。

私たちの生活は色にあふれていますが、
「みんな、もっともっと、色を楽しむことができるんだよ」、と
ニール・ハービソンは教えてくれます。

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