雪の桂離宮

今日は、宮内庁が管理している桂離宮を訪問しました。

全国的に天気が荒れ、広島や名古屋でも結構な積雪が見られたようです。
午後から営業活動の予定があり、フォーマルなウールのスカートスーツの上から防寒対策にダウンジャケットを着て、お出かけです。
コーデ

阪急電鉄・京都線の特急で桂駅に向かい、駅からはタクシーで桂離宮へ。
途中で、桂離宮のそばにある和菓子店「中村軒」に立ち寄ります。

美しい中庭のある古民家の店内では、
炭火焼きのお餅が入ったおぜんざいや和菓子を頂くこともできます。
壁には古い能面が飾られていて、いにしえの古都ならではの風情が伺えます。
中村軒

桂離宮の見学は、グループツアー形式。
およそ20名の参加者が、宮内庁の職員の方のアテンドのもと、
施設の中を順番に巡っていきます。

御幸門を通り、左手にある「外腰掛」では、
お茶室に向かうまでのひとときを訪問者が過ごす場所。
腰掛けの前にある蘇鉄山には、薩摩藩から献上された立派なソテツの木々が幹を藁で包まれて、そっと冬眠しています。
桂離宮0

そして、最も格式が高い茶室とされる「松琴亭」に向かう頃には、雪、雪、雪・・・
桂離宮0-1桂離宮2-2桂離宮3桂離宮4桂離宮5
パンプスをはいた足先の感覚が麻痺してくるほどの冷たさです。

それでも、年に二度ほどしかないといわれる「雪の桂離宮」を観ることができ、またとない体験となりました。

ドイツの建築家ブルーノ・タウトが絶賛したと伝えられる桂離宮は、
「観月」の風雅を追求して随所に工夫が施されています。
そして造作、デザインも素晴らしいのですが、何よりも、
お庭の手入れが行き届いており、たいへん良い空気感に包まれたところでした。

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