恋をするように、仕事に打ち込む

昨夜は、お誘いを頂いてNHK大阪ホールでの
「ユミカツラ グランドコレクション in 大阪 」を観に行ってきました。
冠されたテーマは、「輝きのとき」。
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お出かけ着は、こちらです。
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テーマでもある「輝き」を、
参加者として品良く会場に添えたいので、
シルクジャカードの上下に、
ジャケットと同じシャンパンゴールドの
パンプスを合わせます。

今回は、桂由美さんの創作活動50年と、
宝塚歌劇100周年の節目にちなんで、
スペシャルゲストに大地真央さんを迎え、
宝塚歌劇団OG モデル29名がモデルとなり、
歌とダンスのレビュー・ショーを披露。

来賓の中には、デヴィ夫人も見えました。

宝塚OGとモデルたちが交互にドレス姿でステージを歩く様子は、
まるで今の時節に夜空を賑わせる、花火大会のようです。

これだけの数のウエディングドレスを見ても、
飽きるどころか、ますますステージに釘付けになります。
それは、ドレスもモデルも歌も演出も、
すべてが「本気」で準備したからだ、と感じました。
どんな仕事も、「本気」は成果物から伝わってくるものです・・・

手仕事で丹念に創られた見事なユミカツラの服の数々と、
宝塚歌劇団OGの澄んだ力強い歌声、そして、
ルネサンス期の肉体美を思わせる
モデルたちの洗練された所作に魅せられ、
あっという間の2時間でした。

まさに、「輝きのとき」というテーマにふさわしい、
“美と文化の饗宴”となりました。

会場出口で、桂さんが
来場者にお見送りされていたので、
握手を交わして御礼をお伝えしました。

桂さんは1930年生まれ。
多感な時期に終戦前後の混乱期を過ごす中、
「シンデレラ」の絵本の世界に憧れたことや、
青年期に演劇に浸かった体験が、
ドレスづくりのきっかけなのだそうです。

1964年に、ブライダルファッションデザイナーとして
日本で初めて活動を開始。
当時、ファッションデザイナーもウエディングドレスも
日本ではポピュラーでない時代。

「ブライダルファッションデザイナー」という分野で、
日本の戦後の復興の一翼を担ってきた
桂さんの功績には、頭が下がる思いです。
ちなみに、桂さん自身はこれまでを振り返って、
「恋をするように、仕事に打ち込んできた」
と言っています。

さて、最近は、地味婚が広まっているせいか、
ウエディングドレスを着ない女性も増えました。

また、昔は自宅から花嫁姿で出かけましたが、
現在では、結婚式会場への往来は普段着、
という方が多いと思います。
このように、花嫁着による往来の習慣が失われたのは、
日本だけなのだそうです。

また、ドレスや友禅を着るようなおしゃれをして出かける機会は、
まだまだ少ない現状。
ハレの服を、もっと当たり前に粋に着こなす場面が増えれば、
おしゃれはもっと楽しいものになるに違いありません。

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